2018年03月26日
生前葬の意図を理解すると良い面も見えてきます
人間は自分の寿命を知ることはできません。わからないこそ人生は楽しいと言う人もいます。余命宣告されるような病気を患ったなら、自分の死期を悟って準備ややり残したことを少しずつでもできるかもしれません。しかし、今元気な人が数時間後に突然命を失うこともあります。
人間はいつ死ぬかわかりません。特に突然の場合、故人も遺された家族や親しい人も準備はできていません。現実を受け入れるのも辛いでしょう。お互いに伝えたかったこともあるでしょう。通常、葬儀は亡くなってから執り行われる式と考えられがちですが、最近は価値観も多様になり、葬儀の形態も多様です。
まだ一般的とは言えないかもしれませんが、生きている時に自分の葬儀を執り行う生前葬を選ぶ人もいます。亡くなってもいないのに葬儀なんて縁起が悪いと感じる人もいるかもしれません。しかし、生前葬を執り行う人には様々な意図があります。
まず、亡くなってからでは伝えられない言葉も、生きている時なら伝えることができます。お世話になった人への感謝、別れなどです。また、自分が好きなように葬儀をし、参列者と楽しい時間を過ごして参列者にも良い記憶を残すことができます。
音楽が好きなら音楽を取り入れたり、料理を振る舞ったりと通常の葬儀とは異なる雰囲気で進行することができます。思い残すことや後悔が減ることは明確でしょう。生前葬は、他にも芸能界などで引退や解散を機に執り行われる場合もあります。